従業員総数1,400名を超すまでに成長したDMCIホームズは、1954年にDMCIホールディングスの中で不動産部門を担う目的で誕生した老舗で、当時は従業員75名からのスタートであった。 1995年には持ち株会社を設立し子会社化。DMCIホームズとなり、同年ついに念願のフィリピン証券取引所上場を果たした。社長は、David M. Consunji氏で、過去にはフィリピンで最も裕福な人物と称されたこともあるほどの人物である。
母体であるDMCIホールディングスは建設、鉱業、電力、水道供給、道路施工等のインフラ事業を広く手がけることで有名であり、フィリピン有数の財閥企業である。またグループの中心的役割を担う事業である建築部門(DMCIホームズ)では、これまでにフェアモント、ラッフルズ、シャングリラ、パンパシフィック、マニラホテル等の高級ホテルから大型ショッピングモール、大手銀行本店、国際線ターミナル、変わり種では、ブルネイ国王の宮殿までと幅広い施工を担当している。
またDMCIホームズは、中層・高層コンドミニアムを得意とし、開発に力を注いでいる。これを彼らはミディアムライズ開発と掲げ、これまでマイホームに興味を持っていなかった人々にネオアジアと言っても過言ではない革新的な不動産開発を次々と提供しているのである。不動産投資に関しても、その企業理念はいたって明確で、「建物に投資するのではなく、あなたの未来の幸福に投資してみませんか?」という独特の言い回しでリピーター投資家の心を掴んで離さない。2006年以降はリゾート系物件の開発にも力を入れており、ボニファシオグローバルシティやマカティ市にもアクセス良好の都心部でありながら、ハワイや高級リゾート地を彷彿させるような異空間を作り出し、積極的な販売を行っている。その他にも得意の建設分野でも革新をもたらしている。2000年以降はピンホイール設計と呼ばれる設計法を積極的に用いて、建物内に自然な空気の流れと差し込む自然光が見事にマッチするよう設計し、さらに敷地内には緑生い茂る公園施設を形成するなど、居住する人々の心安らぐ生活環境作りに大きく貢献している。