KUOKグループは、シンガポールを拠点にした不動産デベロッパーである。このKUOKグループは、フィリピン最大手の不動産会社、アヤラグループとの業務提携を足がかりにしてフィリピンでの不動産事業に参入。その他にも投資として、世界の5つ星ホテルであるシャングリラホテルやリゾート(エドサシャングリラ、マカティシャングリラ、シャングリラマクタンリゾート&スパセブ、シャングリラボラカイ&リゾート&スパ)を含むオフィスやリース事業、および住宅開発と幅広く事業を展開している。シャンプロパティーズが展開する事業で特筆すべきは、他社には見られないコンセプトである。シャングリラホテルを有しているグループだけあって、一歩足を踏み入れると、それはまるで高級ホテルのエントランスロビー。シャングリラホテルと同じ社員教育を受けているスタッフが心地よい空間作りに一役も二役も買っている。また、共用部分の充実も著しく、プール、ゲームルーム、ジムなどの基本的な設備に限らず、物件によってはジャグジーやサウナまでついているものもあることに驚かざるをえない。パーティールームは結婚式が行えるほどの大きさを有している物件もあるほどで、ホテルに滞在しているような感覚で新しい生活をスタートさせることが出来るだろう。
2002年に最初のプロジェクトとして2億ペソをかけて、46階建てのシャングランドタワーを建築開始。フィリピンの住宅市場に新たな旋風を巻き起こした。このプロジェクトは大成功。物件はあっという間に完売に至った。これを受け、第二のプロジェクトとして前回の2倍以上の費用を投じ、セントフランシスシャングリラプレイスをオルティガスセンター内の8.6ヘクタールで建築開始。併設するシャングリラプラザモールとエドサシャングリラホテルに雨に濡れることなく渡れる歩道を用意している等、快適さと豪華さを見事に融和させたプロジェクトをまたも成功させている。
2007年、グループ収益はほぼ倍増。シャングリラプラザモールとマカティ市のエンタープライズタワーの賃料で純利益が15億ペソに達するまでに成長した。この年にはKUOKプロパティーズが、とエドサプロパティーズとの合併を機にシャンプロパティーズとして不動産デベロッパー会社としての存在感をこれまで以上に大きくしている。
現在では、旧フィリピン軍基地の跡地で新たに近未来都市として開発が急激に進んでいるボニファシオグローバルシティを含め、所有している土地面積は全体ですでに500ヘクタールにものぼる。電線の地中埋め込みや洪水対策、さらに乗り合いバス(ジプニー)の出入りを制限する等、他のエリアとは大きく区別化を図っているこの街は、フィリピンだとは思えないほどのおしゃれな街並みを形成している。シャンプロパティーズはフィリピン国内5つ目となるシャングリラグループホテル、シャングリラアットザフォートを建築開始、おしゃれさに加え、豪華さをこの街に注入している。